2010年08月16日

科学は爆発だ!(文字通り) (4)

同性愛の男性に流行している「正体不明の奇病」について、最初の報告が行われた1981年のことであった。
カリフォルニア大学の若き医師マイケル・ゴットリーブはこの年、奇妙な症状を持つ男性患者を紹介された。

33歳のこの患者はひどくやせ細り、ニューモシスティス肺炎(かつての7、カリニ肺炎と呼ばれた)という極めて珍しい病気にかかっていた。
この病気は免疫力が非常に低下したときにしか発病しない。

ゴッドリーブはさらに、同性愛者の若い男性で同じように免疫の低下している患者を続けざまに4人も診察した。
新しい病気の出現を疑った彼は、論文を作成して、医学誌に送るとともにCDC(アメリカ疾病対策センター)にも送った。

これは1981年6月に掲載された。

彼の論文がCDCの広報誌に載った翌月、CDCの注意を喚起する別の論文が発表された。
今度の報告は、ニューヨークでわずか3か月間に26人の男性がカボジ肉腫というがんを発症したというものだった。
これまた、免疫の衰えた高齢者でしか見つかっていなかったまれな病気である。

最初は奇妙な免疫不全の患者はいずれも同性愛者か両性愛の男性であったため、当初、「ゲイ関連免疫不全症」などど呼ばれた。

さらに調査の結果、同性愛者だけでなく、。血液製剤を用いていた血友病患者、発症者の女性パートナー、さらには麻薬常用者からも奇病の患者が見つかった。

どうやらこの疾病は未知の病原体による感染症であり、性交渉や血液を通じて感染するらしいことが明らかになった。
その病原体は、血液製剤をつくる際に異物をろ過する際に異物をろ過するためのフィルターも通過したことから、きわめて、微小なもの、おそらくウィルスではないかと推測された。

こうして新しい奇病は1982年末にエイズ(AIDS:Acquired Immune Deficiency Syndrome)と名付けられた。

同じ時期、フランスのパスツール研究所のリュック・モンタニエは、ある病院のウイルス検査医からリンパ腫を発症した同性愛者がウイルスをもつかどうか調べてほしいと依頼された。


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